2016夏勉
8月23日八王子市高尾の森わくわくビレッジで開催
①企画者星川氏による学校写真と学校アルバムについて
学校写真家、機材メーカー、卒業アルバム印刷所に従事する人たちが垣根を越えて業界の問題点などを探求、今注目されている川地氏のプレミアムポートレートなどについて話合われた。
②国立市タカハシ写真代表高橋賢一氏による野外における
個人写真撮影方のデモと提案
ニッシン社製MG8000とSPEEDBOXを組み合わせたライティングと被写体を右・正面・左とテンポ良くゲーム感覚で向きを変え緊張を解き短時間で卒業写真用個人写真を撮影する画期的な提案が行われ参加者数名が実際に体験した。
③参加された機材メーカーが各々の機材を招介
参加された機材メーカー㈱コメット ニッシンジヤパン SD写真電気工
㈱コメット社
一押しはtwinkle04FS 高速チャージが売りで、個人写真撮影時にチャージが間に合わず最良の1カットを逃さず撮れる可能性を提案、安定した電源を確保することで高出力、高速チャージの安定性は会場でも目を見張るものであった。
ニッシンジャパン
クリップオンストロボの可能性を提案、従来ジェネレータータイプ、モノブロックで行われて来た卒業アルバム個人写真をクリップオンに置き換えて撮影が出来るデモをセット同社製PS-8と組み合わせることでニコD4S キャノン1D-xの高速連写に対応する実証も行われた。また、クオーツチューブ発光官搭載のMG8000とノーマル発光官Di866のフル発光耐久テストを実施ノーマル官のDi866は約30発連続発光でパネルが溶け落ちたがMG8000はびくともしない性能を見せつけた。
SD写真電気工業
オリジナル企画のスタンドやクリップオンストロボとアンブレラをセットするSD HOLDERを招介クリップオンストロボの光軸をアンブレラの中心に近づけるユニット一灯用二灯用がある。地味ではあるが個人写真の背景紙ホルダーは使いやすく現場で一人セットを組むのに重宝するアイテムが招介された。さらに多少重量はあるが一脚スタンドも展示、狭い撮影場所で生徒がセットの足を引っ掛けずスムーズな移動が出来るのではないかとの提案もあった。
④参加印刷所招介 卒業アルバム印刷所を招介
㈱アペックス ㈱ダイビ ㈱トーコロ ㈱マツモト ㈱斎藤コロタイプ
各社におけるアルバム展示は中々見ることの出来ない他写真館で制作される卒業アルバムの装飾、紙面デザイン、様々な工夫で撮影された学校写真を実際に見ることが出来た。興味深くアルバムを見る様子に印刷所のスタッフも色々な意見が聞けて有意義であったという感想をいただくことが出来ました
終わりに
近年カメラの高感度に対する性能が上がり、クリップオンストロボでの撮影の多様化が見られる。
学校写真の世界では他写真業界では見られない日中シンクロの常用そのテクニックについて純正ストロボ等進化はしているものの発光量の調整などまだまだ経験と勘に頼る部分も多いがPS-8等高性能バッテリーやMG8000のような高耐久モデルの登場で品質のレベル向上に弾みがついた。一方全業種での人手不足は学校写真業界にも深刻な影響を現し重なる行事のカメラマン確保は年々難しくなってきている。普段単独で活動する学校写真家においては横のつながりをいかに増やすかが必須の課題、だが新しい技術、機材、人材との出会いの場が極端に少ない。
そんな現状からもSPCCが開催する、春・夏・冬勉等イベントを利用していただき皆様の活躍の場を広げていただければと考えています。